大学で学ぶ価値と大学の使命とは~上野千鶴子さんの祝辞より

既にご存知の方も多いと思いますが、東京大学入学式での上野千鶴子さんによる祝辞が話題になっています。

私、A子もその祝辞を東京大学ホームページで読み、日テレの動画も見まして、印象に残った言葉の”ほんの一部”をこちらに記したいと思います。

統計は大事です、それをもとに考察が成り立つのですから。

これまであなたたちが過ごしてきた学校は、タテマエ平等の社会でした。偏差値競争に男女別はありません。ですが、大学に入る時点ですでに隠れた性差別が始まっています。

私が学生だったころ、女性学という学問はこの世にありませんでした。なかったから、作りました。

…誰も調べたことがなかったから、先行研究というものがありません。ですから何をやってもその分野のパイオニア、第1人者になれたのです。

学問にもベンチャーがあります。衰退していく学問に対して、あたらしく勃興していく学問があります。

あなたたちが今日「がんばったら報われる」と思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。

あなたあなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。

これからあなた方を待っているのは、正解のない問いに満ちた世界です。学内に多様性がなぜ必要かと言えば、新しい価値とはシステムとシステムのあいだ、異文化が摩擦するところに生まれるからです。

人間が生きているところでなら、どこでも生きていけます。あなた方には、東大ブランドがまったく通用しない世界でも、どんな環境でも、どんな世界でも、たとえ難民になってでも、生きていける知を身につけてもらいたい。大学で学ぶ価値とは、すでにある知を身につけることではなく、これまで誰も見たことのない知を生み出すための知を身に付けることだと、わたしは確信しています。知を生み出す知を、メタ知識といいます。そのメタ知識を学生に身につけてもらうことこそが、大学の使命です。

抜粋が多くなってしまいましたが、興味を持たれた方には、ぜひ全てを見ていただけたらと思います。

(子どもと一緒に読んで、感想を聞いたり色々話し合ったりしたいと思い、書き起こしに送り仮名をつけてみました・・・↓)

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